当物作りの達人&和風庭園MONODUKURINOTATUJIN
家の端っこにウッドデッキがあったら素敵だと思いませんか
冷蔵庫、ガスならガステーブル、水道なら流し台、すると下記の道具が生まれました
水瓶を用意してそこに水と缶ビールを入れ冷やそう,冷やすのは氷水が手っ取り早い,しかしうちの家庭用冷蔵庫では1kgの氷を作るのが限界,これではまったく氷が足りまへん,最低15Kgの氷が必要でしょうね
じゃー冷蔵庫で水を冷やしてから瓶に入れよう,俺はアホかもっと効率が悪い
よーしここはプロの技術で水瓶の水を 冷却機でガンガン冷却する機械を作ろう
イメージはこんな感じ
(空冷)
冷蔵庫に冷えていない食品を入れると
冷えた冷気で食品など物質を冷やし始めるので
とても食品が冷えるまで時間がかかる
(熱を奪うのに効率が悪い)
(水冷)
しかし水冷の場合
冷えた水がまんべんなく食品を包み
熱を直接、奪うのでとても短時間で食品や飲料水を冷やすことができます
例えば
お客様が飲料水や缶ビールを飲むピッチが早い場合
十分用意したはずの飲料水やビールが無くなりそう
冷蔵庫に入らなかった常温の飲料水やビールを今から冷やすのでは
時間がかかってせっかくのパーティーが盛り上がらない
しかしギンギンに冷えた冷却水があれば
ぬるい飲料水やビールも、簡単に短時間で冷やすことができ
更にスイカ、トマト、きゅうりなどの野菜など
入れておけばギンギンに冷やすことができる
衛生的にとても綺麗な水道水なので、そうめんや、冷やしうどん、冷やしそば、など麺類でも
何でも冷やせる、それも大量に短時間に冷やせ、長時間運転ができます。
瓶型ビールサーバーその仕組みはこんな感じ
コンプレッサーでフロンを圧縮して−20度くらいまで冷えた冷媒を熱交換器に送ります。
そこには水瓶から送り込まれた循環水が入っており、どんどん水が冷やされ水瓶に戻され冷えていく仕組みです。
簡単な話、冷蔵庫はコンプレッサーで庫内の空気を冷やしますが、樽型サーバーは空気ではなく水を冷やしているだけです簡単でしょ
樽型ビールサーバー完成
今回のコンプレッサーの出力2.5Kwの冷却機でどのくらい冷えるのでしょうか?
本来冷えるまで蓋を閉めて冷気が逃げないように、そして直射日光で熱くならないように蓋で日陰を作りますが、
今回は蓋は無しで直射日光の下、過酷な状態でどのくらい冷えるか、チェック
水を入れる前、外気温34度
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冷却前水道水、水温、25度
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1時間冷却後、9度
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結果からすると真夏の外気温34度の暑い時期、25度の水を1時間かけて冷やすと16度冷却され水は9度になりました、当たり前ですがまだまだ時間をかければ冷却できるのでお客様を迎える時は蓋をして1時間30分前に電源を入れれば、お客様がおみえになった時にはギンギンの冷蔵庫に出来上がりになります
使用後が一番大切、すばやく短時間に確実に排水して水を腐らせないように、そして乾燥させて雑菌や藻が発生しないようにしないといけません
そこで、今回は樽の底に排水栓を儲け栓を開いたら全て排水できるようにしました
熱交換器も排水栓を開くだけで全排水が可能、中は水道法に適合したステンレスの冷却配管のみで銅やアルミなどありがちな部品は使っておりません、もちろん素人が使いそうな水漏れを食い止めるシリコン コーキングなどは一切使用しておりません、プロなのでパッキンかネジ接合のみです
今回の苦労どころ
仕事柄冷却機を扱いますが、今回カロリー計算しましたが、実際に組み付けると計算通りにいきません、つまり外部の熱損失、配管抵抗、循環ポンプ発熱損失、常温40度から最低温度−20度までの熱変形、計算式以外の物が出てきます、物作りは教科書どおりにいきません、物作りは99回失敗品を作り最後の1回成功すればいいほうです、今回も構想から完成まで数年経過しました、その間には1回あきらめ放置して他の作品を作り他の作品を作る過程で今の作品の改良点が出てきました99回の失敗は失敗ではなく、うまくいかない方法を99回実験できたと、私は思います。
できればグレードUPしたい所
青色の陶器にしたかったのですが、予算不足でお値打ちな茶色瓶になってしまいました、ポンプの性能もUPしたいところです、だれか私のスポンサーになってくれませんか、アイデアはあふれるほどありますが、資金と製作時間がありません、作品ができてしまえば簡単にみえますが、それまでが試作品の山ができます。(笑)
今回のスペック
製品名 瓶ちゃんサーバー |
分類 大型冷却機 |
製造人 俺です |
エンジン コンプレッサー方式(フロンガス) |
冷却能力 2.5Kw |
消費電力 600W |
寸法 瓶 幅49cm高さ53cm |
重量 瓶16.6キロ水が入ってなければ大人1人で持てる |
その他 ホース接続径16mm
食品や飲料水を扱うので衛生管理がとても必要、水道法に適用した部品のみ使用しております、一般DIYで使う接着剤は使っておりません、素人あるあるコーキングは一切使用しておりません |
製作費 エアコン2台分
ほとんどコンプレッサー代金 |