電源12V 30W型 蛍光灯

12V30W型 蛍光灯

12Vで30W蛍光灯 点灯
  • インバータについて
  • 実験の目的
  • 部品調達
  • 実験準備
  • 実験結果
1.インバータ
蛍光灯式照明器具には2種類の点灯方式があります。
グロースターター式(従来の蛍光灯)の場合、関西では100V60Hzで蛍光管の点滅は毎秒120回となっています。
一方、高周波電子回路で電流の周波数を引き上げ衝突回数を増やしているインバータ式では、目に見えませんが約5万〜9万回! グロースターター式の500倍以上の早さで蛍光管が点滅を繰り替えすことでチラツキ感を解消し
消費電力をおさえ、目にもやさしくなっています。

2.実験の目的
家庭用蛍光灯は交流AC100Vで点灯しますが、屋外で使う場合100Vコンセントが無い場合があります、そこで
 車用バッテリーなど直流DC12Vの小さな電圧でチラつきのない明るい蛍光灯式照明器具を作る
12Vから100Vに昇圧、電圧差88V DC電源をAC電源に変換、AC電源をDC電源に変換したい場合はダイオードブリッジで簡単に直流変換できますが、DCからACにはサイクル変換が必要で難しい

3.部品の調達
矩形波と正弦波矩形波&正弦波
家庭のAC100V電流波形は規則正しい正弦波形です。一方12Vインバータは矩形波で、一定の絶対値をもつ電圧を作り出す為、どうしても出力波形は左図下のような矩形波になってしまいます。
多くの家庭電化製品は矩形波で使用できますが、精密な周波数を必要とする一部のTV、計測器、医療機器、パソコンや調光器等の位相制御を利用した機器など左図上 正弦波インバーターでなければ使用できないものもあります。
今回インバータは100V矩形波なのでトランス型照明器具は使えません、そこで効率は悪いですが12Vから100Vに昇圧してから照明器具のインバータでサイクル変換して蛍光灯を点灯させます

家庭で使用しているAC100V50hz60hzの電流は正弦波です

DC12VからAC100Vに昇圧インバーター
12Vから100Vに変換 インバーター12Vインバーター装置は車の直流12Vバッテリー電源から、家庭用コンセントの交流100Vの電気を作る事ができます。
 メーカー大橋産業(株)
商品名ミニインバーター60
入力電圧DC12V
出力電圧AC100V
定格出力60W
回路方式 P.W.M.方式
出力波形 調整矩形波
保護回路、出力過負荷保護・出力短絡保護・高電圧入力保護・高温保護
重さ110g
ヒューズ10A
蛍光灯用インバーター
インバーター照明器具は安定器型点灯装置に比べ
 ■ランプ効率がアップ。高照度・省電力
 ■蛍光ランプ特有のチラツキがありません。
 ■安定器の発する耳ざわりな音がありません。
 ■即時に点灯します。
 ■小形で軽量化が可能です。
 ■50・60Hz地区どちらでも使用できます。
30W用 照明インバーター照明用インバータ
メーカー(旧) 松下電工
品番  HKE301
点灯ブロック 直結式
適応機種 サークル型30W蛍光灯
入力電圧 AC100V
照明機具
30W蛍光灯器具古いトランス型照明器具のトランスを取り外して使います
もし12Vインバーターを取り外せば家庭用100Vで天井に直接付くように引掛けシーリングソケットを付けてあります 
蛍光灯の種類
メーカー パナソニック
型番 FCL30ECW/28H
パルックプレミアムクール色

4.実験準備
12Vから100Vに変換 インバーターDC/ACインバーター市販の車用シガーソケット用ミニインバーターを分解してインバーター基盤のみ取り出します。
照明器具 カバーインバーター取付予定の容器
今回の容器、元々は古い30W型トランス式、照明器具です。
今回この照明器具の中に配置します。
30W蛍光管 インバーター照明用インバーター
シャンデリア風 照明器具の中に入っている30W蛍光灯専用インバーターです
コネクターは無いので蛍光灯用コネクタをハンダで直付け、100V電気の配線をします
もし切り替えスイッチを付ければ100%の明るさと50%の調光ができ50%にすればバッテリーが長く使えます、今回は明るさ重視なので100%全開で配線を組みます。
30W蛍光灯 インバーターインバーターを容器に入れる
右下のトランジスターが冷却できるように台にドリルで穴をあけ放熱効率の良さそうな場所にねじ止めします。
真ん中あたりから赤と黒の線が見えます、バッテリから12Vインバーターへの配線なので+に10Aヒューズを付け溶断の有無が見えるように真ん中を少し開けコルゲートチューブで保護してあります、安全のためにはやっぱりヒューズが1番、どんな機械にもヒューズを必ず付けましょう。
DC・ACインバーター 30W蛍光灯インバーター昇圧インバーター組付け
白い物体に黒いテープが巻いてあるのが12Vミニインバーターです、狭い容器の中どうにもインバーターを取り付けるスペースがなく、絶縁材で絶縁して無理やりカバーの中に納めてあります。
1号機なんでこんなもんかな?
30W蛍光灯 照明器具組上げ完成状態
本来車用バッテリーに接続して使用しますが、作動確認のためパソコン用電源装置で12V供給していざ電源ON
(この状態コンセントの交流100VをPC用電源で直流12Vに変換して直流12Vをまた車用インバータで交流100Vに変換してから30W照明用インバーターで昇圧しております、かなり効率の悪く無意味な状態です(笑い))
 ・実験回路を作成
回路図

 5.実験結果
 LED 蛍光電球などありますが小さい器具面積から10W〜22Wの明るさを照らし出しても明るくありませんが、この照明器具は大きい輪の大きな面積で、眩しいくらい明るく暗闇を照らし出してくれます
今後12Vと100Vの切り替えスイッチを付けて直流12V 交流100Vどちらでも供給しても使えるように改良したいと思います
30W照明 点灯テスト
完成が うれしくて使いたくて仕方なく、夜の堤防に持って行き堤防下の海面を照らしたら明りに誘われて小魚が集まりアオリイカがウジャウジャ寄ってきました、更に時間が経過して薄暗い朝方はイカはいなくなり小アジがウジャウジャ寄ってきました。
他の人が発電機でハロゲン灯を海面に灯し魚釣りをしていましたが、少し離れた30W蛍光灯電灯こちらの方がウジャウジャ魚がよってきました、両者この差は私が思うに1.発電機の音が魚にとって恐怖心で逃げてしまう、2.ハロゲン電球はW数は大きいですが、薄暗い電球食(オレンジ色)それに対して蛍光灯は青白い(晴天快晴)色と波長が海に深く入ることができアオリイカや魚が寄ってきたと思います(仮説)
発電機のような大掛かりな物は重たくてかさばりますが、蛍光灯は軽くてコンパクトです、バイクのバッテリーで朝まで十分持ちます。
蛍光灯って凄いですね。

2〜3号機制作
2号機制作
30W蛍光灯 2号機2号機完成
初号機と比べ、更に薄型に成功しました、上に傘が付き、下方向に対する光の反射効率が大幅に上がり明るくなりました、一般家庭ではアンダーカバーで見栄えをよくカバーでおおいますが、この照明器具はアンダーカバーが無いので、しゃへいされるカバー部分が無い分30Wとは思えないような明るさがあります
30W蛍光灯 2号機照明器具裏側
完成した照明に、どこでも使えるよう薄型引掛けシーリングを付けました、この部品雌型は簡単に手に入りますが、雄側がなかなか無く、結構探しました、これで天井にワンタッチでカチャって引っ掛ければ設置OK使いやすさも追及、満足
30W蛍光灯 2号機 点灯テスト点灯テスト
部屋の照明器具を外して2号機をカチッと取り付け、眩しくてこんな写真しか撮れませんでした
30Wの明かりですが、部屋全体、天井も含め明るく感じました
昔は裸電球で薄暗く30wでは暗すぎました、蛍光灯に進化してからは30Wの消費電力で(正確には28W)電球の60w以上のの明るさが確保でき、現在ではLEDで更に効率よく光を出しています、この先有機ELなどが進化して天井1面が発行体にでもなるのでしょうか、楽しみですね
3号機制作
30W蛍光灯 3号機作り続けて3号機
今度はデザインにこだわりました、インバーターが搭載している場所が半円球で蛍光管接続が差し込み型ではなく、ワンタッチ取付、支持金具部分も2カ所のみで、自分なりに革命です
30W蛍光灯 3号機中のインバーター基盤
中はこんな感じ、綺麗に基盤がおさまっています。
3号機 完成 点灯点灯テスト
眩しいだけの写真
蛍光管には色の種類があります
今回は電球色で落ち着いた雰囲気の明かり
 ここ近年蛍光灯より、LED照明が増えてきましたが、この蛍光灯式照明は、LEDのように光が出る方向性(指向性)が決まっている照明と違い、360度全方位に対して光を放ちます、ですから使う用途によっては蛍光灯の方が演出能力と明るさがあります
私の実験からLEDと蛍光灯を比較すると蛍光灯式は昆虫やイカ、魚など誘われて寄ってくるみたいです。
逆に見ると虫など寄ってきては困る場合LED照明がおすすめです
その他 蛍光灯よりLEDの方が消費電力が少ないので長時間使用する場合はLED、短時間使う場合は明るい蛍光灯の方が有利になります
皆さんも使う用途に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか?古くても必ず役にたつ物がたくさんあります。

注意
・この回路の製作・使用等によっての不具合・傷害等については責任はとれません。あくまでも自己責任です。

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